写真:放送大学 北海道学習センター(北海道大学内)Google maps 2022
放送大学の面接授業の特徴
全国57か所の学習センター等で年間約3,000クラスが開講されている
講義形式だけでなく、実験やフィールドワーク等の様々な形態の授業がある
地域の特色を活かした科目が多数開講されている
1科目8回で1単位が修得でき、授業料は1科目6,000円
土日開講の科目が約8割を占める
所属学習センター以外でも受講可能
全科履修生は卒業要件として面接授業20単位以上の修得が必要
空席がある場合、一般の方も「共修生」として聴講できる制度がある
シラバスを検索してみよう
シラバスとは、大学の授業の名前や担当する教員の名前、講義の目的、各回の授業内容といったことを示しており、学生がどの講義をとるかを決める際の資料となります。
下記のサイトの授業科目一覧の下に「シラバス検索」があります。
北海道学習センターで32科目。旭川学習センターで5科目が開講されています。
https://www.ouj.ac.jp/kamoku/kyouyou/C/
面接授業 おすすめ4選
1.ウポポイで学ぶアイヌ文化|総合科目
冒頭から北海道でしか受講できない科目です。北大のアイヌ・先住民研究センターの教員、国立アイヌ民族博物館の研究員などのオムニバス形式。
6月の土日の2日間、合計8回の講義です。
第1回アイヌ文化を未来へ、ウポポイ
第2回北海道・樺太・千島におけるアイヌ民族の歴史
第3回アイヌの宗教儀礼
第4回東アジアの中のアイヌ文化
第5回アイヌ語とアイヌの口承文芸
第6回服飾に見るアイヌ文化
第7回木彫に見るアイヌ文化
第8回アイヌ文化の現在
※ウポポイ(歌うこと)は、白老町にある「民族共生象徴空間」の愛称。国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設がある。
2.森林と生活の科学|専門科目(320)
こちらも森林資源の豊富な地域の特徴を生かした授業。紙の歴史と発展、人間が森林から受ける恩恵など。
第1回木材とは、どのような材料か
第2回日本人が使ってきた木材と、その用途
第3回日本人が使ってきた木材と、その用途
第4回紙の歴史と発展、紙に関するトリビア
第5回森林の多面的な機能(温暖化防止)、木材利用と環境
第6回森林の多面的な機能(水源かん養、災害防止・土壌保全など)
第7回森林資源や、木材利用の現況
第8回木工具の仕組み(鋸、かんな)
3.海の生き物と人の暮らし|導入科目(220)
こちらも地域ならでは、スクーリング会場は北大水産学部のある函館市です。北の海で大きく育つ生物に焦点をあて、人の暮らしにどのようにかかわっているか。オムニバス形式。
第1回イントロダクション・サケ・マスの仲間たち(工藤)
第2回イカ・タコの不思議(バウア)
第3回サケ・マスの不思議(工藤)
第4回イカ・タコと人の暮らし(バウア)
第5回コンブの不思議(秋田)
第6回サケ・マスと人の暮らし(工藤)
第7回コンブと人の暮らし(秋田)
第8回まとめ(海の生き物は将来どうなる?)(工藤・バウア・秋田)
https://www2.fish.hokudai.ac.jp/
4.レゴキットで体験する自動機械:専門科目(320)
レゴ・マインドストームを用いて簡単にアイコンを繋いでプログラムを完成させるG言語を使い自動機械を作成する演習授業です。
第1回ガイダンス(今時の自動機械)及び車輌型ロボットの作製
第2回制御プログラムの概要と移動プログラム(超音波センサの活用)
第3回光センサによる制御(ライントレース)
第4回複合センサの活用
第5回変数の活用を考える(縞模様の数をかぞえる)
第6回センサ特性を理解して制御プログラムを考える
第7回センサ特性を利用して比例制御プログラムを考える
第8回講義全体のまとめ
科目区分とナンバリングについて
2016年のカリキュラム改正で導入されたナンバリングです。授業科目に番号を付けて、1.履修の順序、2.科目間のつながりを見える化しました。
基盤科目というのが、いわゆる「教養科目」です。
※ 背景に旧制高校の教員を教養部に配置して一般教育を担当させます
・1963年の国立学校設置法の改正で誕生した「教養部」がルーツです。
・学生は2年次後期又は3年次に専門科目を担う学部へ「進学」する形式となりました。
・設置された教養部は学部と同格の扱いとならず、教員が専門教育に参加できませんでした。
・1991年の、大学設置基準の大綱化で教養部は廃止され、「総合科学部」などの独立学部になります。
新制大学には、専門教育に対置して一般教育が導入され、卒業に必要な単位数124単位に、専門教育科目76単位の他、一般教育科目36単位、外国語科目8単位、保健体育科目4単位が含まれていました。
それが、1991年の大学設置基準の大綱化によって、保健体育科目の自由化や卒業に必要な一般教育(基盤科目)の単位数の規定がなくなりました。
さあ、学習センターの越境学習をはじめよう!
https://www.sc.ouj.ac.jp/center/hokkaido/