写真:山陰海岸ジオパーク Google maps 2017
放送大学が一学部である理由
それは、設立目的の2点にあります。
生涯学習の機会を全国的に提供する
幅広い教養教育を行う
つまり、放送大学は全国どこに住んでいても、年齢や職業を問わず、だれでも生涯にわたって学び続けられる機会を提供することを目指しています。そのため、専門分野に特化するのではなく、幅広い分野の教養教育を行うことが重視されています。
教養学部の役割
このような設立理念から、放送大学には教養学部教養学科という1学部1学科のみが設置されています。教養学部は、人文・社会・自然の幅広い分野にわたる科目を開講し、総合的な教養を身につけることを目的としています。具体的には、6つのコース(生活と福祉、心理と教育、社会と産業、人間と文化、情報、自然と環境)から構成され、学生はこれらのコースに所属して学習を進めます。このように、専門分野に特化するのではなく、様々な分野を学ぶことで、総合的な視野と判断力を養うことができます。つまり、教養学部1学部のみを設置しているのは、その設立理念である生涯学習の機会提供と幅広い教養教育を実現するためなのです。
島根学習センターのおすすめ授業
1.建築遺産の空間学|専門科目(320)
担当の千代先生は祖母が松江出身とのこと。島根大学の建築史の先生です。
第1回歴史的空間のなかの「遺産」:日本編
第2回歴史的空間のなかの「遺産」:西洋編
第3回歴史的空間における「記憶」
第4回歴史的空間における「芸術」
第5回歴史的空間における「景観」
第6回歴史的空間における「破壊」
第7回歴史的空間における「花見」
第8回歴史的空間における「遺産」:まとめ
松江の茶室・庭園などの実測、松江に多くの建築作品を建設した菊竹清訓の研究をしているとのこと。
https://masuda-rekitabi.com/#heritage
2.ウクライナとポーランドの歴史|専門科目(320)
ウクライナ地域がポーランド・リトアニア共和国の支配下におかれた近世(16~18世紀)の歴史的経験が、 この地域の人びとにどのように記憶・継承されたかを考察。
第1回バルト海と黒海のあいだ:歴史的地域としてのポーランドとウクライナ
第2回中世のポーランドとウクライナ:キエフ・ルーシからリトアニア大公国まで
第3回「貴族の共和国」としてのポーランド・リトアニア
第4回「もう1つのインド」:ポーランドの植民地空間としてのウクライナ
第5回ヘトマン国家の盛衰とポーランド分割:ポーランド・ウクライナにおける近世的秩序とその解体
第6回「いまだ滅びず」:近代的ネーションの構築
第7回紛争から対話へ:20世紀のポーランドとウクライナ
第8回ポーランドとウクライナにおける「市民」と「自由」:近世の経験からなにが継承されたか
鳥取学習センターのおすすめ
3.基礎から学ぶ山陰海岸ジオパーク|専門科目(320)
山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館の展示を見学するとともに、実際に浦富海岸の遊歩道を歩きながら、現地で解説。
第1回座学:ジオパークの基礎(安藤)
第2回座学:ジオパークを理解するための地学(金山)
第3回座学:山陰海岸ジオパークの地形・地質の特徴(金山)
第4回座学:自然災害の歴史と先人たちの工夫(安藤)
第5回現地見学:山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館展示見学(安藤)
第6回座学:山陰海岸の海洋生物(太田)
第7回現地見学:浦富海岸の地形・地質①(安藤)
第8回現地見学:浦富海岸の地形・地質②(安藤)
👉2日目は、山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館で開催。
4.健康とトレイルウォーク|基盤科目:保健体育(120)
樗谿公園・鳥取砂丘など屋外に出て自然の中を歩きながら自分に合った運動について考える。
第1回運動不足の実態と健康リスク
第2回運動不足の解消方策
第3回軽登山(上り):樗谿公園→太閤ヶ平
第4回軽登山(下り):太閤ヶ平→樗谿公園
第5回砂丘の歩き方1(鳥取砂丘)
第6回鳥取砂丘の成り立ちと自然について
第7回砂丘の歩き方2(鳥取砂丘)
第8回授業のまとめ:トレイルウォークと運動習慣